"三色法は、プリズムを内蔵した特殊なレンズを使用して、被写体を三原色に分解してそれぞれ別々のモノクロフィルムに記録するという方式である。この3本のフィルムの映像をひとつに再合成して映写することで、間接的ながらスクリーン上にカラーの映像を得る。三色法が採用された初期の作品では『風と共に去りぬ』が有名である。 しかし、三色法は通常の3倍のフィルムが必要であり、そのために、高価で大がかりな撮影機材も必要となる上、技術的にも特殊で手間のかかるなどの欠点があった。このため、のちにコダックがカラー情報を、1本のフィルムに撮影可能な発色フィルム(いわゆるカラーフィルム)を利用する方式を開発すると、これに取って代わられてしまった。 ところが、2000年以降、デジタルリマスターが普及してくると評価が一変した。というのも、特に実用初期の発色フィルムにおいては、技術の未成熟等の事情により、約半世紀の時間の経過によって、整備された環境で保存されているマスターフィルムでさえ著しい褪色が発生している。そのため、デジタルリマスターしても、元の発色が再現できるとは限らなかった。一方、テクニカラーは原理的に「3本のモノクロフィルム」であるため、それほど大きな褪色は起こらず、デジタルリマスターも容易に行えた。『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』特別編におけるデジタルリマスターでは、ジョージ・ルーカスが個人的に保有していたテクニカラー版を参照して色調整が行われている。"